税の違法免除は認めたが
オンブズマンによる真相の究明の場は監査請求という戦いの場に移っているが、最初からきわめて異例尽くめの展開を見せている。その経過は「市民オンブズマンおかやま」(重田竜三代表)の会報46号に次のように報告されている。
ーー備中県民局延滞金免除事件
東京の政治評論家ふくおひろしさんに、変な書類が送られてきました。岡山県備中県民局の不動産取得税の徴税管理の書類で、本税がかなり遅れて納付されているのに、さらにあとになって延滞金でけ免除されているのです。ふくおさんは8月2日、「これはおかしい」とブログに掲載しました。
それをめざといオンブズマンの会員が見つけて、9日の幹事会に通報しました。11日、開示請求。25日、開示。開示文書を調べてみると、とんでもないしろものでした。
不動産取得税の課税に不満な不動産業者氏が本税だけはちびちびと支払ったものの、延滞金23万円をそのままにしていました。業者氏は「徴収の担当者が『延滞金は払わなくていい』と言った」と言うのですが、真偽不明。時効にでもかける気だったのでしょうかね。ところが別の件で発生した還付金と相殺されて、この還付金は徴収されてしまいました。怒った業者氏は県民局にねじ込みますが、局はとりあいません。ところが、業者氏が知事あてに手紙を出したら、届いた2日後に課長と班長(それまでは電話にも出なかった)が業者氏を訪問してなだめにかかりました。県庁の秘書課(だから、なぜ秘書課だ?)には「話し合いを続ける」と報告書を提出します。するとその2日後にいきなり、法律の根拠も書かないで、延滞金の免除です。
これはいったい何なのか? 県の上層部...、つまり、秘書課の上にいらっしゃる方から県民局の現場に圧力がかかっているじゃないか。しかも免除の法的根拠がまるでない。
29日、監査請求。(中略)どうせ意見も聞かずに却下だよなーと思っていたら、意外や意外、口頭意見陳述の呼び出しを受けました。変だ。県の監査委員がそんなに物分りがいいわけがない。
9月24日、口頭意見陳述の際に、県の弁明を傍聴させてもらいました。弁明に出てきたのはなぜか県民局ではなく本庁の税務課で、なんと、「県民局の免除決定は法律を誤解していて無効なので支払うよう請求する」とのたまうではありませんか。椅子からずり落ちるかと思いました。そりゃなんだ?
「23万円くらい払ってしまえば、オンブズマンにこれ以上追及されずにすむ」ってか? それって姑息。
という次第で今のところ、どう転ぶか分かりません。こんなおいしいネタがあっさり終わっちゃもったいないんですが...(以下省略)ーー
監査の結果は10月末に公表されるが、かなりしたたかな不動産業者が、徴収→免除→徴収と変転する県の請求どおりに支払うとは考えられない。仮に誰かが肩代わりで納付するようなことがあれば、その人物の立場次第では犯罪になる、ということで、まだまだ目が離せない。それにしても、公務員は法令どおりに仕事をすればいいだけで、上司の不当・違法な圧力に屈するのは最低だ。だが、筋を通せば出世がおぼつかないか? 宮仕えは大変だねえ。
一方の県議会はどうなっているのか? 納税者の不信を買い、納税意欲に悪影響を及ぼすこれほどのスキャンダルが明らかになってもなお、県議会で"不問"に付されているとは腑に落ちない。、
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お知らせ
本日「税の徴収免除は違法」とした住民監査請求に対し、勧告がでて、当方の主張が全面的に認められました。
勧告通知は当会HPに掲載しています。御覧ください。
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